2012.4.1 J2第6節 モンテディオ山形 - 水戸ホーリーホック 感想

前半は、相手キープレイヤーの山崎と宮坂が守備に追われて消えており、水戸ペースだった。しかし、失点の多かった山形の守備陣の意識の高さと、秋葉の水戸左サイドに対しての好守、ポジショニングの良さでカバーされてしまった。

後半に入ると、山崎がトップ下の位置を取る事が多くなり、マークのずれた水戸は、バイタルエリアで山崎をフリーにしてしまう場面が多く、危ない場面を作られた。

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後半23分のシーン、西岡のスルーパスが、中央にダイアゴナルランで入ってきた島田にドンピシャで入ったシーン。これは山形DFにひっかけられてシュートまで行けなかったけど、隆行と橋本が動いて作ったスペースを突いた攻撃で、シュートまでいけてれば決定的なチャンスになってたはず。

この試合は特に、隆行と橋本がスペースを作って、そこに島田と小澤がペナルティエリアに侵入するシーンが多かったように思う。そして、左サイド島田、輪湖の攻撃に比べて迫力不足な右サイドから、このような攻撃ができるのは、守る方に取っては非常に嫌。このシーンも、西河が中央をカバーしたいけど、西岡の後ろから市川がするする上がってくるのが見えてるので、そこをケアしない訳にもいかないという悩ましい場面であろう。

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後半ロスタイム、自陣での坂井のカットからカウンター。右サイド市川から中央の小澤へ。3トップの形で左から隆行、ヨンギ、吉原と並んでいて、ヨンギが下がりながらCBをつり出して、小澤のくさびをワンタッチで右サイド走り込んできていた市川にはたく。ドフリーの市川が受けてルックアップし、中央のがら空きのスペースに走り込んだ吉原にパスが出る!と思った瞬間、レフェリーの笛、小澤への秋葉のファウル。イエローが出たけど、これは本当なら流して、プレーが止まったときにイエローを出すべき場面。レフェリーのミス、あるいは力量不足かな、と。

というわけで、じっくり見てみたら、非常に多彩な攻撃を繰り出していた。隆行が下がってるシーンが多かったのが気になったけど、肝心なところでは相手の裏を狙う位置にいたりするのは、やっぱすごい。下がって、サイドに流れて、最後は裏を狙う。これだけでも何人分の役割をこなしているのがわかる。隆行すごい。

点を取れなかったのは残念だったけど、やっぱりこういう試合でセットプレーの正確さとかが重要になってくるのかな、とも思った。

そういえば、スカパーの解説の人も言ってたけど、ラインコントロールが素晴らしかった。かなり完璧なタイミングでオフサイドにして、山形を封じ込めた。もしかすると、今期の失点の少なさはそれも理由にあるのかもしれない。次の試合からは、水戸のディフェンスラインのコントロールにも注目して観戦してみたい。